2016年年度代表馬キタサンブラックに なぜサトノダイヤモンドではダメなのか?
今回の記事ではかなり憤慨していることについて書いているのですが、競馬の話。10日にJRAから各部門の表彰馬が発表され、キタサンブラックが年度代表馬に選出された。
年度代表馬などの各部門賞は記者投票によって行われるのですが、年度代表馬の投票はキタサンブラックが134票、モーリスが90票、サトノダイヤモンドが66票、該当馬なしが1票でした。
・私だったらサトノダイヤモンドに入れる理由
私が投票者だったら、サトノダイヤモンドに投票します。まず、キタサンブラックとサトノダイヤモンドは2016年は同じGⅠ2勝ですが、有馬記念では直接対決でサトノダイヤモンドが勝利しているからというのが理由です。
しかも、その年のジャパンカップ馬を負かしていますし、私の見解ですが、中山芝2500メートルではキタサンブラックの方が適性は高いと見ています。それでもサトノダイヤモンドが勝ったわけ(斤量面は度外視して)ですから、価値は高いと思います。
なので、少なくとも票数ではサトノダイヤモンドの方がキタサンブラックを上回るのが普通ではないかと思っていました。
そうなると、国内外GⅠを3勝しているモーリスとの争いですが、香港で挙げたGⅠ2勝ではメンバーがそれほど対して強くなかったと思います。なのでモーリスよりもサトノダイヤモンドを年度代表馬に押す理由になります。
・なぜ、キタサンブラックに票が集まってしまったのか?
それではなぜ、キタサンブラックの得票数が一番多くなったのかというと、それは馬主でしょう。ジャパンカップの競馬を評価している人もいるでしょうが、馬主の大野商事、北島三郎氏の影響が大きいと思います。
キタサンに入れた記者連中はみんながみんなではないと思いますが、「北島三郎氏に取らせてやりたい」という思いがあったに違いないと思います。
こういう理由で選んだとしたならば、公平性はあるのか?ということです。逆に言ったら、サトノダイヤモンドの里見氏の立場はどうなるのか?ということにも私は思います。
・メディアの質のレベルの低さは深刻
確かにキタサンは春天とJCを勝っているので、候補には挙がると思いますが、決め手は「馬主だから」と言った理由で票を入れたとしたら、その記者から投票権を剥奪するなりすべきではないかとまで思います。
ただ、私は「どうせキタサンに入れるんだろ」とは思っていました。日本の競馬メディアのレベルは一部素晴らしいい方もいますが、レベルは低いですよ。特に大手メディアなんかは。
日本のメディア事態も一部を除いてはひどいレベルですし、それが競馬メディアでも同じかと。フジテレビの競馬中継はひどいという話はよくありますが、スポーツ紙などの他のメディアもあまり褒められたものではありません。
人間に公平性を求めるのは酷だと思いますが、言ってみれば競馬を詳しく知らないようなメディアでは今の日本競馬はダメだと言うことで今回は書かせてもらいました。