管理人が選ぶ日本ダービー名勝負5選
いよいよダービーウィークですね。ダービーは競馬関係者には特別なレースであると言われています。私もダービーはリアルタイムだと20回ほど見ていることになります。
シンボリルドルフやナリタブライアンと言った馬達が勝ったダービーはリアルタイムでは見たことがないのですが、今回は私が見てきたダービーで印象に残るレースを5つ挙げたいと思います。
1998年スペシャルウィーク
今ではダービーを5勝している武豊騎手ですが、デビューして12年目の年にスペシャルウィークでダービーを初制覇しました。それまでは96年のダンスインザダークで惜しい2着があり、このレースは悲願の初制覇と言われました。
この年のクラシックはスペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイローの3強と言われた年ですが、牡馬1冠目の皐月賞はセイウンスカイが勝利。スペシャルウィークは外を回され3着でしたが、この当時はGⅠの週になると、仮柵を外してグリーンベルトが存在するようになり、内有利の芝が騎手から批判されることもありました。
この年のダービーはキングヘイローがまさかの逃げに出る展開でしたが、スペシャルウィークは中団からレースを進めて、直線ではあっという間に抜け出すと、2着のボールドエンペラーに5馬身の差をつけて勝利しました。ゴール後に武豊騎手が大きなガッツポーズを見せたのは有名です。でも直線でムチを落としたのも有名だと思います。
この年のクラシック世代はハイレベルと言われ、スペシャルウィーク自身も古馬になって天皇賞春秋制覇、ジャパンカップ優勝と活躍しました。
1999年 アドマイヤベガ
この年もアドマイヤベガ、テイエムオペラオー、ナリタトップロードの3強と言われた年ですね。皐月賞では毎日杯を勝ったテイエムオペラオーが勝利したのですが、アドマイヤベガは体調不良によって馬体が減った状態での出走でした。
父はサンデーサイレンスに母は2冠牝馬のベガという良血馬は陣営が懸命に立て直してきてダービーを迎えたと思います。レースは前半淀みない流れで流れ、最後の直線でまずテイエムオペラオーが抜け出すと、それをナリタトップロードが交わします。
しかしゴール前でそのナリタトップロードを交わしたのは前年のダービージョッキーの武豊が跨るアドマイヤベガでした。武騎手本人も後方待機策というのは批判覚悟で一発を狙った騎乗だったと言っています。
最後の直線での3頭の攻防は非常に見応えのあるものでした。これによって武豊騎手は前人未到のダービー連覇を果たしました。
2000年 アグネスフライト
この年のダービーの主役は皐月賞を制し、日本ダービー3連覇を狙う武豊が騎乗するエアシャカールでした。2番人気は皐月賞でそのエアシャカールの2着だったダイタクリーヴァでした。
そして京都新聞杯を制したアグネスフライトも参戦していて、鞍上の河内洋はダービー初制覇を狙っていました。
レースはゴール前で先に抜け出したエアシャカールをアグネスフライトが外から並んだところがゴール。最後はハナ差でアグネスフライトが交わしていて、ベテランの河内洋にとって悲願のダービー制覇となりました。
最後にダービー3連覇を狙った弟弟子の武豊を、兄弟子の河内洋が差し切るというレース展開に、このレースを実況していたフジテレビの三宅アナとラジオたんぱの白川アナの実況も印象に残りました。
アグネスフライトは母が桜花賞馬のアグネスフローラ、祖母はオークスを制したアグネスレディーですが、その2頭にも河内騎手が騎乗していた経緯もあります。この年のクラシック世代のレベルは低かったのですが、ダービー自体は名勝負でした。
2009年 ロジユニヴァース
実際に管理人が生でダービーを観戦した年から1つ選びたいと思います。この年のダービーはロジユニヴァースが制し、鞍上の横山典弘騎手はダービー初制覇となった年です。
このレースは馬場が命運を分けたと言っていいと思います。当日の東京競馬場は1レースの開始前から曇っていて、午後のレースになると急に強い雨が降り出し、ダービー発走の時間には不良まで悪化しました。
レースはジョーカプチーノがこの馬場にしてはオーバーペースで逃げ、リーチザクラウン、ロジユニヴァースがそれについて行く展開になりました。結局こういった極悪馬場もあって、前に行ったロジユニヴァースが勝利し、リーチザクラウンは2着でした。
ロジユニヴァースは皐月賞まで無敗で来ていたのですが、皐月賞ではハイペースと状態面も影響して大敗したのですが、ダービーでは見事に逆襲のロジユニヴァースになり、横山典弘騎手はダービージョッキーに慣れて良かったねというレースでした。
2013年 キズナ
近年のレースで挙げるとすればキズナが勝ったダービーでしょう。こういう馬名の馬が勝ったということと、武豊騎手がダービー5勝目を挙げたレースです。
キズナ自身は皐月賞に出走はならなかったのですが、毎日杯と京都新聞杯を制して1番人気に支持されていました。これはファンの願望もあったでしょう。
レースでは好枠を引いたキズナは後方からレースを進め、最後の直線で外に持ち出すと、最後はエピファネイアを捉えて1着でゴールインしました。
鞍上の武豊騎手は2010年の落馬から、正直言って全盛期ほどの活躍が出来なかったです。その武騎手が全盛期で見せたような差し切りで勝利し、私自身も感動し印象に残るレースです。
キズナ自身も姉にGⅠ3勝のファレノプシスがいる血統で、父のディープインパクトに続く父子ダービー制覇となりました。
今回はダービーウィークということで、管理人が印象に残っているダービーを5つ取り上げました。そして今年のダービーに関する情報は明日以降に書きたいと思います。まずは各馬の分析ですね。