2018年有馬記念の有力馬紹介と現時点での展望
公開日 2018年12月17日
昨年から12月28日にも中央競馬が開催されるようになったのですが、ひとまず、23日に行われるGⅠの有馬記念で今シーズンの総決算を迎えます。
今もかもしれませんが、世界で一番馬券が売れるレースとされる有馬記念が行われるということで、今回は有馬記念の特集を組みたいと思います。
有馬記念のレース名の由来
第2代JRAの理事長であった有馬頼寧氏が「ファン投票で出走馬を決める」というアイデアから1956年に第1回中山グランプリを開催。その翌年に有馬氏が死去されたことによって、その競馬への功績を称える意味で「有馬記念」に名称が変わりました。
簡単に説明すると、こういう感じですかね。本当にレースの生みの親の人の名前が有馬氏でよかったですね。
今年のメンバーとポイントは?
3歳牡馬のクラシックホースはいないし、牝馬3冠+ジャパンカップを制したアーモンドアイが出走しないということで、例年に比べると出走馬のレベルはちょっと落ちるメンバー構成だと思います。
ポイントとしては天皇賞・秋を完勝したレイデオロの評価。そして歴史的レコードタイムで決着したジャパンカップ組の評価をどうするか。特に前走ジャパンカップ組は反動が出ている恐れもあり得るので、慎重にジャッジしたいです。
そして有馬記念は中山芝2500メートルのコース形態を考えると、基本的には外枠は不利。外枠に入った馬は一つ評価を下げたいです。
有馬記念出走有力馬の評価
1番人気が予想されそうなレイデオロは大きな減点材料はないと思いますし、ジャパンカップもルメール騎手がアーモンドアイに騎乗するために見送った判断も結果的にはよかったと思います。
自在性もありますし、血統的には祖母レディブロンドはディープインパクトの姉ですし、母父シンボリクリスエスは有馬を連覇した馬で、ロベルト系も有馬記念では相性の良い血統。軸としては信頼できるのではないでしょうか。
ジャパンカップでアーモンドアイの2着に検討したキセキも秋競馬で存在感を見せています。ジャパンカップ2着もかなり評価していいと思いますし。
しかし、かなりタフであったであろうジャパンカップの反動の心配だけでなく、10月以降では4度目の関東への輸送にもなりますし、まずは状態面を見極めたいでしょう。
連覇を狙ったジャパンカップでは4着だったシュヴァルグランですが、昨年の有馬記念は不利もあって3着に敗れました。
昨年の1着2着馬がいないならば順番は回ってきそうですが、この馬も加齢しているので抑えには必要でしょうが、勝ち切るまではどうか。
ここが引退レースとなる一昨年の勝ち馬のサトノダイヤモンドですが、昨年の海外遠征の反動で、それ以来は全盛期のパフォーマンスではなく、今年は京都大賞典を勝ったのみ。
ジャパンカップは個人的に注目していましたが、やはり厳しかった。引退レースというモチベーションの高さはありそうなので、そこでどこまでやれるか。
有馬記念伏兵馬評価
昨年のエリザベス女王杯を制したモズカッチャンはそれ以来勝利はないですが、連覇を狙った前走のエリザベス女王杯では中間に熱発の影響があったと思います。今年のメンバーなら馬券圏内もありそう。
3歳馬のブラストワンピースは菊花賞4着からの参戦ですが、瞬発力に特化した馬だと思うので、瞬発力勝負になればいいのでしょうが、有馬記念はあまり瞬発力に特化したレースにはなりにくいのでそこがどうか。
春のグランプリである宝塚記念を制したミッキーロケットはジャパンカップを回避した影響がどうか。非根幹距離の宝塚記念を制したので有馬記念への適性は無くは無いとは思いますが。
アルゼンチン共和国杯のレースレベルには疑問ですが、パフォーマプロミスは父がグランプリレースに強いステイゴールドですし、母父はロベルト系なので、今年のメンバーなら面白いかもしれません。
同じステイゴールド産駒の障害王者のオジュウチョウサンは常識的には買えないです。
有馬記念現時点総括
17日月曜日の夜の段階では、今年のメンバーならレイデオロの優位は揺るがないと思います。キセキを含めたジャパンカップ組は状態がポイント。穴ならステイゴールド産駒のパフォーマプロミスが面白いと思います。