2018年の中央競馬を3つのテーマから振り返る
公開日 2018年12月29日
12月28日にホープフルステークスなどが行われ、この日が中央競馬の2018年最後の開催となりました。
2018年の中央競馬も話題はいくつかあったと思うのですが、今回は主に3つのテーマを少し掘り下げて記事にしたいと思います。
アーモンドアイの牝馬三冠+ジャパンカップ制覇
2018年の年度代表馬はほぼ間違いなくアーモンドアイで決まりになるはず。そのアーモンドアイのポテンシャルの高さが光った2018年の中央競馬だったと思います。
体質の問題もあるのでしょうが、シンザン記念以来3カ月ぶりのレースで2歳女王ラッキーライラックを差し切った桜花賞がまず圧巻でした。
そして続くオークスも制し、牝馬3冠がかかった秋華賞でも尋常じゃない脚を使って牝馬3冠を達成しました。
さらにはジャパンカップでも1番人気に応えて勝利するのですが、勝ちタイムが驚異の2分20秒6ですからね。従来の東京芝2400メートルのレコードを大幅に更新するどころか、世界レコードを更に更新しました。
慎重にレースを使っていかなくてはいけない部分もあるでしょうが、来年は海外挑戦への期待もありますし、3月のドバイ国際競走を視野に入れているとのこと。
これだけ速いタイムで走って勝つのだから、もっとタフな欧州の芝への適性がどうかだと思いますが、能力だけは歴代日本調教牝馬最高クラスでしょうし、期待はしてしまいます。
秋競馬は3歳馬が大活躍
今年の3歳馬は古馬相手でもGⅠで結果を出しました。先ほどのアーモンドアイのジャパンカップもそうですが、マイルCSのステルヴィオ、チャンピオンズカップのルヴァンスレーヴ、有馬記念のブラストワンピースが大レースで勝利。
皐月賞馬のエポカドーロ、ダービー馬のワグネリアン、菊花賞馬のフィエールマンとクラシックホースはジャパンカップ、有馬記念に出走しなかったものの、クラシックを制した馬たちも来年は古馬相手でも結果を出しそうです。
3歳馬の活躍の影で、古馬勢はちょっと層は薄いのかなと思います。古馬中長距離路線では天皇賞・秋を制したレイデオロも有馬記念ではブラストワンピーズに先着を許しましたし。
ダート路線のルヴァンスレーヴはかなり能力は高い感じを受けます。チャンピオンズカップの3歳馬の制覇は2006年の名称がジャパンカップダート時代だったアロンダイト以来の勝利でしたし。来年3月のドバイワールドカップに出走すれば可能性は感じると思います。
来年は4歳となる馬たちが引っ張るようになるんじゃないですかね。
ルメール騎手がJRA年間最多勝記録を更新
12月28日の中山競馬でクリストフ・ルメール騎手が武豊騎手が2005年に記録した年間212勝のJRA年間最多勝記録を更新しました。最終的にはトータル215勝をマークしました。
またJRA年間GⅠ最多勝利数も更新。アーモンドアイの牝馬3冠に加え、安田記念、菊花賞、天皇賞・秋、ジャパンカップを制しました。
外国人ジョッキーに押されている現在のJRAの状況とはいえ、良いジョッキーに良い馬が集まるのは当然のこと。
グリーンチャンネルの中央競馬中継のゲストで出演されていた岡田繁幸氏も、「勝った後に大きく喜ぶのは日本の競馬のレベルが高いから」というようなことを仰っていました。やはりこのレベルの騎手はとにかく勝ちたいんでしょう。
外国の方が日本の競馬を評価していることは日本人としては嬉しいですし、ミルコ・デムーロと共に更に結果を出してくるでしょう。
2018年の中央競馬のまとめ
モレイラ騎手のJRA騎手試験挑戦や、日本調教馬の海外GⅠ制覇がなかったこともありますが、アーモンドアイ、そしてルメール騎手の活躍は2018年の中央競馬の主な出来事として記憶されると思います。
こんな感じで個人的な2018年の中央競馬の振り返りとして書きました。来年も競馬の話題はたまに織り交ぜていきたいと思います。