【書評】嫌われる勇気を読んだ個人的な感想
今回はこのブログでは初めてですが、簡単な書評を行っていきたいと思います。その1回目はベストセラーにもなっている「嫌われる勇気」です。
私は30代になる前から本を少し読み始めたのですが、この本は2015年の4月に購入したと記憶しています。買った理由ですが、その当時に売れていた本だったからだと思います。単純ですが。
・嫌われる勇気とは
この本は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想を「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。
この本は第一夜から第五夜に分けられています。
まあネタバレと言うか、詳細については話しすぎないようにしたいですが、この本ではトラウマを否定することから始めます。
内容はベストセラーですが、結構好き嫌いが分かれるかもしれません。実際にアドラー心理学を実践しても結果が出なかったという人もいるそうですから。
・他者の課題を切り捨てる
第三夜のことですが、アドラー心理学では「他者からの承認を求めることを否定する」とのこと。そしてまた、われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」ということが印象に残っています。
今の日本人は自分と考えが違ったりするとその人を否定すると言うような風潮があると思います。人間ですから人と考えが違うことは当たり前だと思います。
結局、否定し、自分が他人をコントロールしようとしているのではないかと思います。他者の課題なのに、その人の庭に土足を踏むということになってしまいます。ですから他者の課題に踏み込まないことが重要になってきます。
テレビ番組でも、意見をぶつけ合ったり、または否定したりすることがあると思います。例えば「年収1000万円以上の人しか付き合わない(または結婚しない)」と言う考えを持つ女性は周りから批判されたりすると思います。
でも、その人がそういう考えなので、これは仕方がないと言うことになると思います。考えが違う、また気に入らないからと言って批判するのは違うのではないかとも思います。
また、「自由とは、他者から嫌われることである」とアドラーは結論として出しました。自分のことを嫌うかは他者の課題であって、自分ではどうしようもない。自分がコントロールできる問題ではないということにもなります。
私もこの本を読んで、ツイッターでも他者から嫌われても、自分の意見を言ったり、また他人の考えを出来る限り尊重しようと思いました。
・「いま、ここ」を真剣に生きる
第五夜のテーマですが、仮にできないのだとしたら、その「できない自分」をありのままに受け入れ、できるようになるべく前に進んでいく「自己受容」が必要であると学びました。自己受容とは「100点に近づくにはどうしたらいいか」を考えることです。
そして、人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、連続する刹那であると書いてあり、いまを真剣に生きることの大事さについて書いています。
そして、困難に見舞われたときにこそ前を見て、「これからなにができるのか」を考え、世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない、ということについて何か自分自身は勇気をもらった気がします。
過去に辛いことがあっても、今を懸命に生きると言うことを改めて実感しましたね。それに時間は無限ではないですし、残された時間をどう使うかということにも繋がると思います。なので出来るだけ悔いのない日々を送れればとも思います。
・まとめ
「嫌われる勇気」という題名ながら、この本を読んで自分が勇気を貰った気がします。あくまでもこの本の書いてあることがすべて正しいわけではないと思いますし、正解もないと思います。
ただこの本はありきたりの表現ですがいいですね。すごく勉強になる本ではないかと思います。先ほども言ったように実践することにためらう人もいるでしょうが、読んでも損はないと思います。私もこの本を読んで衝撃を受けました。
人生は一度きりですし、やはり楽しく生きることが大事ですね。このように今まで購入した本についての感想などを書ければと思います。結構有名な本が多いのですが、2回目、3回目と続けられればと思います。